GROUP EXHIBITION
EXHIBITION DETAIL
開催期間:2021/7/5(Mon)〜7/10(Sat) 12:30-20:00*
*7/10(Sat) 12:30-17:00まで
Cycle – 循環する美しさ –
自然は多くのことを教えてくれる。
大気や空気、植物。自然の中に生きる全ての生物は循環し、再び新たな自然を生み出す。
環境の変化にも無言のままに適応し、強くしなやかに生き続ける植物は儚くも美しい。
人間は自然に生き、その中で生き抜いていく多くの工夫を試みてきた。
芸術においてもその工夫につながる部分は多い。
日本画の画材には天然の鉱物や膠といった自然が生み出す素材を多く使用されている。
工芸は、生活における実用性を重要としつつも自然の美しさに極力力を加えず生まれた芸術である。
竹や麻、皮革など、自然の素材が多く使われ、その特性が大いに生かされている。
また、近年では自然や環境を提起する地方での芸術祭が多く開催されている。
アート作品を自然の中に融合させ、フィールドワークを制作に取り入れる姿勢は、
自然と人間の共存における関係性や、環境問題といった
諸問題について芸術の観点から広く提起する場となっている。
このように、芸術、そして人間が生きていく中において、自然が循環を繰り返す中で示す強さやしなやかさは、
今後我々が模倣していくべき姿ではないだろうか。本展では自然の美をテーマに独自の表現を取り入れ活動する
作家8名を選出し、環境、自然について今一度立ち返るきっかけとして展観していきたい。
Nature teaches us a lot.
The atmosphere, the air, and the plants. All creatures living in the nature, take part in the circulation , and then, they create the new nature. Plants always grow strongly and firmly while adapting to changes of environment without any complaints , which is truly beautiful and fascinating.
Human tries many ways to survive and live in the nature. Trials they use have many connections with art. Painting materials of Japanese painting are usually made of nature minerals and glues. Japanese industrial art has origin of putting focus on practical uses while making full use of beauty of nature by not changing much of it. Bamboos, hemp, leather, many materials are used in industrial art and their characteristics shine in art piece.
Also, local art festivals with the theme of nature or environment frequently took place in recent years. Art festival provides the place for artists to make fusion of art piece and nature, conduct field works. This kind of actions bring up the wide range of debate of coexistence of human and nature, environment problems.
Just like this, art should learn from the strong spirits while repeating the natural circulation, as human should.
This exhibition is based on theme of beauty of nature. 8 artists with their own visions on this theme are selected. This exhibition provides a chance to rethink about relationship between human and nature.
展示風景
作品紹介動画
2:02 渡邊 萠
2:38 中村 勇太
2:56 六部 純
3:24 大髙 紀左
3:51 遠山 ゆうか
4:21 乙部 亮
4:38 Hoshi Yumiko
ARTIST PROFILE
井上 奈保子 Nahoko Inoue
2017年より、公募・水彩人展連続入選
2019・2020年 フアブリアーノ国際水彩画展・日本代表作品作家選出
2019年 グループ展「KiZUNA2019] GALLERY ART POINT
_ グループ展「日本スケッチ画会展」ぎゃらりーくぼた
_ グループ展「日本ペン彩画会展」
_ グループ展[November展」ギャラリー暁
_ グループ展「絆展2019」GALLERY ART POINT
2020年 グループ展「Vision2020」GALLERY ART POINT
_ グループ展「KIZUNA2020」GALLERY ART POINT
_ 個展「井上奈保子水彩画展~花とうたう~」ギャラリーダダ
_ IWSポーランド&ウクライナ国際水彩画合同展 入選
_ IWSセルビア国際水彩画展 入選
_ 日本文藝主催・平和藝術展 選抜出品 ギャラリーくぼた
2021年 新春・現代作家小品展 選抜出品 ギャラリーくぼた
_ 日本文藝主催・春の藝術展 選抜出品 ギャラリー大和田
_ 公募「春らんまん展」入選 ギャラリーArtisans北鎌倉
_ 日本スケッチ画会 会員
_ 日本ペン彩画会 会員
絵具と水が画面で生み出す偶然、ぼかし表現など
水彩画の魅力を生かすタッチで、
花々の生命力や、花々の周りのみずみずしい空気感を描いています。
見て頂く方の心にそっと寄り添えるような、そんな絵を描いていきたい…、
そう願っています。
遠山 ゆうか Yuka Toyama
長野県飯田市出身の絵描きです。
主に自然や動物などをモチーフとしたアクリル画を描いています。
11歳の時に地元美術館の方に声を掛けて頂き以降、飯田下伊那を中心とした県内外での展示活動を始めました。主な展示歴
2017年「遠山ゆうか 絵画作品展」筑波銀行つくば本部ビル2F (茨城)
2019年 南信美術展、現代の創造展(長野)
- KIZUNA2019展 ギャラリーアートポイント(銀座)
2020年 Scenes2020展 ギャラリーアートポイント(銀座)その他、個展、グループ展多数。
そんなお家で過ごす時間、好きな紅茶を飲んだり、お菓子を選んだり、植物について考えたりするゆとりが持てたら。
不安定な毎日や、様々なストレスの掛かる環境下に於いても、先ずは内面世界を大切にする事が出来たら。
そんな思いで製作しています。
大髙 紀左 Kisuke Otaka
1993年 千葉県生まれ
2017年 武蔵野美術大学 大学院 造形研究科美術専攻油絵コース 修了
[ 主な展覧会 ]
2021年 愉快な絵描き仲間達の小品展(芸術空間パレット/大阪)
2020年 COME ON RUDOLPH vol.3(K&Sギャラリー/千葉)
- なつのいろ展(ギャラリー菊/大阪)
- 第16回世界絵画大賞展 入選(東京都美術館/東京)
2019年 COME ON RUDOLPH vol.2(K&Sギャラリー/千葉)
2018年 COME ON RUDOLPH(HI FAMIGLIA GALLERY/東京)
2017年 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展 研究室賞(武蔵野美術大学/東京)
2016年 第11回全国0・SM公募大賞展 奨励賞(ギャラリーフォンテーヌ/東京)
身近過ぎるゆえに見落としてしまう瞬間や、些細な物事を愛おしく感じる。移りゆく日々の中にひっそりとだが確かに存在するその姿を見つめ、次第に滲み出す郷愁や風化について思いを巡らせながら制作を行っている。
万物は流転し、留まることを知らない。不安や喪失感を抱えた時、ただそこに佇む何気ないものたちの在り方に救われてきた。限りある世の儚さを纏いながらも生命力に満ちた姿は、明日への希望さえ感じさせる。こうした拠り所とも言える存在を描き残すとともに、翳りによって際立つ光の表現を追求する。
乙部 亮 Ryo Otobe
<Profile>
2020 個展「風景の記録」/フリュウ・ギャラリー
2020 改組 新第7回日展 入選
2021 金沢美術工芸大学大学院修了制作 大学買い上げ
2021 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程絵画専攻日本画コース 修了
2021 第77回現代美術展 佳作
砂浜や埋立地など広大な空間を好んで題材にし、風景画を制作しています。
中村 勇太 Yuta Nakamura
2016 京都市立芸術大学美術学部 美術科日本画専攻 卒業
静岡県生まれ、京都府在住。
京都市立芸術大学を卒業後、京都西陣の京繡工房に入社。京繡職人の卓越した技術を肌で感じながら日本の伝統的な図案・文様を学ぶ。
現在は国内外の植物やいきものを主とした日本画を制作、個展やグループ展などで作品を発表している。
自然と向き合うことで感じ取れるもの…瑞々しい色や形、壮麗な音、清らかな匂い。それらは時に記憶の地図となり、時に背中を押してくれるエールにもなる。
時代が移ろいゆく中でも変わらず、そして変化しながらそこに在り続け、私たちの道標となる輝きを、ひとつでも多く捉えてゆきたい。そんな想いを持って制作に取り組んでいます。
Hoshi Yumiko
「ボタニカルアートは植物を植物学的に正しく描く、が、
何を描いているのか。
毛があれば毛を描き、葉脈を追い、分解し、掘りあげ、育てて、見る。
規則性、変異、特異、螺旋構造、目を回してどんどん吸い込まれる。
これは人の手には余る。人工物のなんと単純なことか。
追いかけて描く。何を描いているのか。
人は自然に内包され、私の感情もその中にある。
秋に草の実をみつけ、春に山菜を取り、雑草を凝視するときの体感は、追いかけて描くことで再現される。
そのものをだけを描く中にこっそり忍び込む何かは、見る人の感情を揺らすだろうか。」
六部 純 Jun Rokube
1960年12月3日生 東京都出身在住
学生時代~20代漫画家を目指す 賞暦:佳作他
その後 絵画に興味が向き転向。
《個展》
2008年 「六部純 絵画展」cafeひょうたん島(国立市)
2008年 「六部純 絵画展」ブリリアショートショートシアター(横浜)
2009年 「六部純スペインを描く」府中ギャラリー・イノウエハウス(府中市)
2009年 「六部純 水彩画展」アートスペース・クロワッサン(府中市)
_ 「フランス スケッチの旅」ギャラリー悠(国立市)
2010年 「浪漫空間」ギャラリーび~た(京橋)
_ 「キミのいた風景」アートスペースクロワッサン
_ 「六部純 イタリア紀行」ギャラリー・イノウエハウス
2011年 「キミへの手紙」アートスペース・クロワッサン
2012年 「六部純 モロッコを描く」ギャラリー・イノウエハウス
_ 「夢までの距離」アートスペース・クロワッサン
_ 「明日の記憶」キノ・キュッへ (国立市)
2013年 「六部純 絵画展」ギャラリーイノウエハウス
2014年 「空気のいろ」ギャラリーび~た
2015年 「イギリスコッツウォルズの旅」ギャラリー・イノウエハウス
_ 「食べてから見る?見てから食べる?メキシコ料理」キノ・キュッヘ
2016年 「風のいろ」ギャラリーび~た
_ 「郷愁のポルトガル」キノ・キュッヘ
2018年 「空気を映す」ギャラリーび~た
_ 「片隅の風景」キノ・キュッへ
2020年 「色を奏でる」ギャラリーび~た
2021年 「六部純 水彩画展」ギャラリー悠
《グループ展》
銀座、京橋などで毎年数回
《その他》
2011年 森川美穂チャリティコンサートにてコラボ
_ (森川美穂の肖像画オークション)
2013年 芝居と展覧会のコラボ「ミカヅキニコシカケテ」ギャラリー里夢
2018年 桃葉まゆ CDジャケット絵
よく私は見たままを描かないと言われます。
けれど決して想像で描いているわけではなく
風景でも物でも人物でもじっと見ていると、少しずつ最初とは違う色が見えてくるのです。
それらは対象物の色なのか、私の心の色なのか
私の目に映るのは、描くのは、追っているのは、常に私自身の姿なのかもしれません。
東京都出身・神奈川県鎌倉市在住。
武蔵野美大で日本画を学んだ後に立体造形に興味をもち球体関節人形の一人者の
吉田良・天野可淡に創作人形を学ぶ。
妖精、少女、動植物など多岐にわたったテーマで作品を発表。
個展、グループ展、海外展多数。
北鎌倉ほか、読売カルチャー川崎や都内にて人形教室主宰。
GALLERY ART POINT ギャラリーアートポイント では、現代美術の絵画や立体作品、インスタレーションなどの展示をメインとして貸画廊、企画画廊として1969年に開廊しました。
今後も広く現代作家の紹介に努めるとともに若手作家から著名な作家まで、個展グループ展での参加者を募集しております。
インスタレーションや立体作品を展示する場合は、展示台も貸し出しております。
開催内容、出展についてのお問い合わせはこちらからお願い致します。
担当:渡部 清子