< Biography >

1985年生まれ。システム設計に従事する傍ら、2018年より占星術の象徴体系「サビアンシンボル」の構造的な解釈と視覚化に取り組む。
国内外の占星術研究者との相互作用を通じて、絵画作品やWEBツールを思考の共有手段として展開している。共有手段として展開している。

< Artistic Philosophy >

私は、混沌の中にひそむ構造や連関を探るために絵を描いています。
本業はシステム設計であり、断片的な要素を整理し、全体として機能する仕組みを構築する仕事に携わっています。
絵画においても同様に、無関係に見える概念や事象のあいだに、構造的な意味や流れを見出すことに惹かれています。主に取り組んでいるのは、西洋占星術の象徴体系「サビアンシンボル」です。
黄道360度それぞれに対応する短く抽象的な詩文は、一見して脈絡のない断片のように映ります。
（例えば、水瓶座9度は「卵から生まれた子供」）
しかし、それらを並べて観察するうちに、仮説的なつながりや構造が浮かび上がってくる感覚があります。私にとって絵画制作は、感情を表現する手段ではなく、構造を探るための視覚的な試行です。
作品はあくまで一つの仮説であり、検証の途中経過のようなものです。
そのため、明確な意味づけは避け、おぼろげな輪郭や余白を残すことが多くなります。
その曖昧さが、見る人それぞれの記憶や感覚と結びつき、思いがけない連想や発見を生むことを願っています。

また、作品の画像は初期から一貫してWEB上でオープンに公開しており、
欧州を中心に、占星術研究者のサイトなどで自由に使用されています。
彼らの思考を通じて得られた視点の一部は、私自身の制作にも静かに影響を与えてきました。
こうしたやりとりのなかで、思考が少しずつ更新されていく感覚を大切にしています。

< Solo Exhibitions >

2020　　　　SABIAN JOURNEY – Book Cafe Diner イココチ, Tokyo

< Contact >